無料版でできること

そんなに複雑な処理は必要ないけど自由に回路を組んで信号処理をしてみたい場合。
ちょっとした信号源が欲しいだけとか、音声の波形を確認してみたいだけといった場合に無料版は最適です。

機能は限定されますが例えば以下の事が可能です。

⚫️ 3信号までの正弦波または方形波の信号源が得られます
⚫️ 10Hz〜100kHz(最大)のオシロ、スペアナが使えます。
⚫️ アナログ回路などのゲインと位相の周波数特性を測定できます。
⚫️ 音楽ファイルを再生させ、フィルタなど処理をかける事ができます。
⚫️ FIRフィルタを使って9分割のイコライジングができます。
⚫️ DSB復調など簡単なソフトウェアラジオを作れます。



無料版と正規版の違い


無料版は現時点でブロック図エディタに未対応です。
無料版で使用できるバッファは最大11個までです。(予約6個、ユーザー定義5個)
無料版で使えるIIRフィルタはバタワース2次LPFだけになります。
無料版では波形の保存、FIRフィルタ係数のファイル入出力に対応していません。

無料版マニュアル

[外部オーディオインターフェイス選択]

USB接続された外部オーディオインターフェイスを使用する場合、画面右下の「Input」で入力デバイスを選択、 「Output」で出力デバイスを選択します。


[サンプリングレート選択]

画面左下の「Sampling Rate」で選択します。
外部オーディオインターフェイスを使用すると機種により最大192kHzまで対応できます。
事前にMacのAudio MIDI設定でサンプリングレートを設定しておく必要があります。
「Source」で「File」が選択されている場合は変更できません。


[バッファサイズ選択]

画面左下の「Buffer Size」で選択します。デフォルトは512です。
「Source」で「File」が選択された場合は強制的に512になり、その後は変更できなくなります。


[音源に音楽データなどを選択]

画面右下の「Source」から「File」を選択。
その下にある「Select File」を押して拡張子m4aのソースファイルを選択する。
「File」を一度選択すると「Sourece」で「Soundcard」に戻れなくなり、サンプルレートやバッファサイズの変更ができなくなります。


[Oscilloscope接続方法]

バッファ名「buff」をオシロのch1に表示させたい場合は以下のようにネットリストに記述します。
ch1=gain(buff,1)


[Spectrum Analyzer接続方法]

バッファ名「buff」をスペアナに表示させたい場合は以下のようにネットリストに記述します。
spa=gain(buff,1)


[測定器デフォルトの接続]

ネットリストには出てきませんがデフォルトでは以下の様な接続になっています。
ch1←Lch
ch2←Rch
spa←Lch
ネットリストが空白の場合でもこの接続で波形が表示されます。


[バッファ名の制限]

バッファ名は任意ですが、他のバッファ名を含むものは誤動作の原因となり使えません。
例:buffer001 と buff
この場合buff001なら問題ない。


[バッファ数の制限]

無料版ではバッファ総数が11まで使用できます。
デフォルトで以下のバッファが予約済みのためユーザー設定可能なのは6個までになります。
1. Lch
2. Rch
3. ch1
4. ch2
5. spa